自己啓発

まだ「つまみ食い」してるの?人生が好転しない人は、成長のステージを飛ばしている。

taka

「自己啓発本を読んでも、結局なにも変わらない……」 「人間関係のテクニックを試したけど、うまくいかない……」

そんな悩みをお持ちではありませんか?

もしかすると、あなたは**「赤ちゃんのハイハイ」を飛ばして、いきなり「フルマラソン」を走ろうとしている**のかもしれません。

『7つの習慣』の著者コヴィー博士は、この本は断片的なテクニックの寄せ集めではなく、**「成長の連続体」**という一貫したプロセスであると述べています。

家を建てるのに基礎工事が必要なように、人の成長にも絶対に飛ばせない「順序」があるのです。

私は理学療法士としてリハビリ指導を行っていますが、身体の回復にも必ず「順序」があります。この順序を無視すると、必ずどこかで挫折します。

この記事では、『7つの習慣』の全体像である「依存→自立→相互依存」という3つのステージについて解説します。 これを理解すれば、なぜ今までの努力が空回りしていたのか、その謎が解けるはずです。

つまみ食いはNG!成長には「順序」がある

コヴィー博士はこう断言しています。

「7つの習慣」は、断片的な行動規範を寄せ集めたものではない。(中略)成長という自然の法則に従い、連続する段階を踏んで、個人の効果性、人間関係の効果性を高めていく統合的なアプローチである。

多くの人は、「会話術」や「時間管理」といった自分に都合の良い部分だけを切り取って実践しようとします。しかし、それはバラバラのパズルのピースを持っているだけで、絵全体(人生)は完成しません。

植物が「種→芽→花」と成長するように、人間にも**「依存→自立→相互依存」**という自然の法則に基づいたステップがあるのです。

人生のステージ「3つの段階」とは?

『7つの習慣』が導くプロセスは、以下の図のような「X字型」の成長モデルで表されます。

第1段階:依存(あなた)

あなたが私の世話をする」「あなたの結果次第だ」という状態。 生まれたばかりの赤ちゃんや、会社にぶら下がっているだけの社員がこれに当たります。自分の人生の主導権を他人に握られている状態です。

第2段階:自立(私)

ができる」「が選択する」という状態。 ここで初めて、自分の足で立ち、自分をコントロールできるようになります(第1~第3の習慣=私的成功)。

第3段階:相互依存(私たち)

私たちならもっとできる」「私たちで協力しよう」という状態。 自立した人間同士が手を組み、一人では不可能な大きな成果を生み出す段階です(第4~第6の習慣=公的成功)。

「自立」していない人はチームを組めない

ここで多くの人が陥る間違いがあります。それは、「自立(私的成功)」できていないのに、いきなり「相互依存(公的成功)」を目指してしまうことです。

  • リハビリの例: まだ一人で立てない人(依存)が、誰かと組体操(相互依存)をしようとしたらどうなるでしょうか? 必ず共倒れして怪我をします。
  • ビジネスの例: 自分の感情もスケジュールも管理できない人(依存)が、チームリーダー(相互依存)になれるでしょうか? 不可能です。すぐにチームは崩壊します。

真のチームワークや豊かな人間関係(相互依存)を手に入れるためには、まず厳しいようですが、自分一人で立てる「自立」の段階をクリアしなければならないのです。


スポンサーリンク

まとめ・アクションプラン

今回の記事の要点をまとめます。

  1. 『7つの習慣』はテクニック集ではなく、段階を踏んで登る「成長の階段」である。
  2. 成長のプロセスは「依存(あなた頼み)」→「自立(自分頼み)」→「相互依存(協力)」へと進む。
  3. 「自立」のステップを飛ばして、良い人間関係(相互依存)を築くことはできない。

Next Action:自分の「現在地」を知ろう

まずは、今の自分がどのステージにいるかを正直に自己評価してみましょう。

  • 何か問題が起きた時、「あいつのせいだ(依存)」と思いますか?
  • それとも、「自分に何ができるか(自立)」と考えますか?

もし「依存」の傾向が強いと感じたら、他人のことを考える前に、まずは自分自身を整える(第1~第3の習慣)ことから始めてみてください。

この「成長の連続体」の図(5ページの図)を実際に目で見て理解することは、この本の全体像を掴む上で非常に重要です。まだお持ちでない方は、ぜひ手元に置いて、迷った時の地図として活用してください。

スポンサーリンク
ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました