お金は「AKBの握手券」と同じ。国の借金が増える本当の理由
お金は「いくらでも刷れる握手券」
お金の本質を理解するには、「AKB48の握手券」を想像するといい。 運営側は、握手券を刷ろうと思えばいくらでも刷ることができる。人気が出れば出るほど、より多くの握手券を発行しなければファン全員に行き渡らない。この時、発行枚数が増え続けることは「人気(経済)」が拡大している証拠であり、決して悪いことではない。 国家も同じだ。経済が成長すれば、世の中に必要なお金の量も増える。だから政府は国債を発行し、お金を供給し続ける。イギリスもアメリカも借金が右肩上がりで増えているのは、それが経済成長の証だからだ。
「借金を返せ」という悪魔のささやき
「借金を次世代に残してはいけない」「完済しなければならない」。これは国家運営においては完全な間違いである。 もし1000兆円の借金を本気で返そうとすれば、国民から1000兆円を吸い上げなければならない。それはすなわち、世の中からお金を蒸発させることを意味する。結果、我々はスーパー貧困国家の住人となり、経済は死滅するだろう。 政府の借金とは、裏を返せば「国民の資産(供給されたお金)」である。借金を減らすことは、国民の財布からお金を奪うことと同義なのだ。
破綻しない理由と「インフレ」の調整弁
「借金を増やしすぎると破綻する」というのも嘘だ。日本は自国通貨「円」を発行できる権利を持っている。AKBの運営が握手券を自由に刷れるように、日本政府も日銀を通じて円を調達し、返済することができる。自国通貨建ての国債で破綻した国は歴史上一つも存在しない。 ただし、無制限に刷ればお金の価値が下がりすぎる(インフレになる)。そこで初めて「税金」の出番が来る。税金とは財源確保のためではなく、市場に出回りすぎたお金を回収し、インフレ率を調整するための「蛇口」なのだ。
消費増税が成長を止めた
今の日本は、この蛇口を締めすぎている状態だ。経済を成長させるために、もっとお金(借金)を増やして供給しなければならないのに、消費増税で逆に吸い上げてしまっている。 グラフを見れば一目瞭然だ。消費税を増税し始めた90年代後半から、日本の借金の伸び(お金の供給量)は鈍化し、経済成長も止まった。 「国の借金」という言葉に怯える必要はない。むしろ政府はもっと借金を増やし、世の中にお金を流すべきなのだ。そうすれば、日本経済は再び力強く回り始めるだろう。
