自己啓発

完璧を求めるより前進を選べ:エピクテトスに学ぶ完璧主義からの解放

「どうせ完璧にできないならやらない方がいい」。そんなふうに考えて行動を止めてしまった経験はありませんか?古代ローマの哲学者エピクテトスは『語録』でこう語っています。

「何かを究められる見込みがないからといって、われわれはそれをあきらめたりしない」

つまり、完璧を求めてあきらめるのではなく、不完全でも挑戦し続けることが大切なのです。

完璧主義が招く「認知の歪み」

心理学では「認知の歪み」と呼ばれる思考パターンが知られています。その一つが「オール・オア・ナッシング思考(全か無か思考/スプリッティング)」です。

  • 味方でないなら敵だ
  • 〇〇は100%良い/悪い
  • 完璧な成功でなければ完全な失敗だ

このような極端な発想は、挫折や不満を生みやすく、鬱の原因にもなります。なぜなら、完璧な成功などめったになく、たいていは「少し良い結果」と「少し残念な結果」が混ざり合うものだからです。

プラグマティズムのすすめ

エピクテトスが教えるのは「プラグマティズム(実用主義)」の姿勢です。完璧を目指すのではなく、「手に入るものを手に入れる」こと。少しの前進でも、それは確実に意味があります。

  • 1ページでも本を読む
  • 5分だけ運動する
  • ひとつだけ仕事を片づける

これらは完璧な成果ではありませんが、積み重ねることで確実に未来を変えていきます。

人間は不完全だからこそ成長できる

「完璧な状態」など存在しません。私たちはしょせん不完全な人間です。しかし、不完全だからこそ改善し続けられる余地があり、成長できるのです。前を向いて歩き続けることが、人生をよりよくする唯一の方法です。

まとめ

完璧主義は行動の敵です。エピクテトスが示すように、不完全でも構わないから挑戦を続けましょう。少しの前進でも、昨日より今日、今日より明日を良くしていけます。完璧を手放したとき、はじめて本当の自由と前進が手に入るのです。

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taka
理学療法士TAKAが自分の臨床成果を少しでも高めるために、リハビリ・運動学・生理学・物理療法について学んだ内容を発信。合わせて趣味の読書や自己啓発等の内容の学びも自己満で発信するためのブログです。