脳をダマして人生を変える!コヴィー博士に学ぶ「自分を操る」究極の方法
「今年こそは自分を変えたい」「目標を達成したい」そう思って決意したのに、気づけばいつもの日常に戻ってしまっている……そんな経験にお悩みではありませんか?
実は、意志の力だけで行動を変えようとするのは、古い地図を持って新しい場所へ行こうとするようなもの。非常に困難です。
この記事では、世界的名著『7つの習慣』の著者スティーブン・R・コヴィー博士の教えに基づき、自分の行動プログラムを根底から書き換える「イメージ化」と「宣誓」の技術について解説します。
私は普段、リハビリや経済の視点から人の行動原理を分析していますが、コヴィー博士のこの理論は、医学的な脳の仕組みやビジネスの成功法則とも深くリンクする「本質」です。
結論から言えば、あなたの人生を変える鍵は、心の奥にある「脚本(プログラム)」を書き換えることにあります。その具体的な方法を一緒に見ていきましょう。
パーソナル・リーダーシップとは何か?
まず、コヴィー博士が提唱する「パーソナル・リーダーシップ」について理解しましょう。 リーダーシップと聞くと、会社の社長やチームリーダーが他人を率いる姿を想像するかもしれません。しかし、ここで言うリーダーシップは**「自分自身を率いる力」**のことです。
人生という船の舵(かじ)を握る
わかりやすく例えるなら、あなたの人生を「一隻の船」だと想像してください。 これまでのあなたは、風や波(周囲の環境や他人の意見)に流されるまま、どこへ向かうかわからない状態で航海していたかもしれません。
パーソナル・リーダーシップとは、あなたが船長になり、羅針盤(原則)を持って、自らの意志で舵を切ることを指します。
この舵取りを可能にする強力なツールが、今回のテーマである「イメージ化」と「宣誓」です。
脳を書き換える2つの技術
コヴィー博士は、自分自身の行動パターン(脚本)を書き直すために、以下の2つの技術が絶大な効果を発揮すると述べています。
- イメージ化(ビジュアライゼーション)
- 宣誓(アファメーション)
これらは決してスピリチュアルな魔法ではありません。脳科学的にも理にかなった「脳のトレーニング方法」です。それぞれ噛み砕いて解説します。
1. イメージ化:右脳でリハーサルする
イメージ化とは、**「理想の結果や行動を、ありありと脳内で体験すること」**です。
人間の脳は、実は「実際に起きたこと」と「鮮明に想像したこと」の区別があまりつきません。 例えば、梅干しを食べる想像をしただけで唾液が出ますよね? あれと同じです。
- 悪い例: 「失敗しないようにしよう」と緊張する自分を想像する。
- 良い例: 大勢の前で堂々とスピーチをし、聴衆が笑顔で拍手している光景を「五感」を使って想像する。
スポーツ選手が試合前に最高のプレーをイメージトレーニングするように、人生においても「成功した自分」を事前に脳へインストールしておくのです。
2. 宣誓(アファメーション):自分への宣言文
宣誓とは、「自分がどうありたいか」を言葉にして、自分自身に言い聞かせることです。これは、自分というコンピューターに新しいプログラムコードを打ち込む作業に似ています。
コヴィー博士によれば、効果的な宣誓には5つの要素が必要です。
- 個人的であること(一人称):「私は~」
- 積極的であること(ポジティブ):「~しない」ではなく「~している」
- 現在形であること:「~になりたい」ではなく「~である」
- 視覚的であること:情景が浮かぶ言葉
- 感情的であること:ワクワクする気持ちを込める
例えば、「無駄遣いをやめたい」ではなく、
「私は(個人的)、将来の自由のために(感情的)、賢く投資や貯蓄を楽しみ(積極的・現在形)、豊かな生活を送っている(視覚的)」
と言い換えるのです。これを繰り返すことで、潜在意識(無意識の領域)がその言葉を事実として認識し始めます。
「脚本」を書き換える本当の意味
元の文章には、これらの技術は**「人生の中心となる目的と原則を通して熟考された土台から自然に生まれてくる」**とあります。ここが最も重要なポイントです。
単に「お金持ちになりたい!」「痩せたい!」と唱えるだけでは、効果は薄いでしょう。なぜなら、それは表面的な欲望であり、あなたの心の底にある**「土台(価値観や原則)」**と繋がっていないからです。
スマホのOSをアップデートするように
私たちの心には、親の教育や過去の経験によって作られた「古い脚本(思い込み)」が埋め込まれています。 「自分には無理だ」「どうせ続かない」といった古い脚本が動いている状態で、新しいアプリ(目標)を入れようとしてもエラーが起きます。
イメージ化と宣誓は、この**「古い脚本」自体を書き直す作業(OSのアップデート)**です。
- 自分の人生で本当に大切にしたい原則(誠実さ、貢献、成長など)を見つける。
- その原則に基づいた「理想の自分」をイメージする。
- その姿を言語化して宣誓し、脳に刷り込む。
このプロセスを経ることで、無理に頑張らなくても、自然と理想に向かう行動が取れるようになるのです。
まとめ・アクションプラン
今回の記事では、スティーブン・R・コヴィー博士の言葉を元に、自分を変えるための技術について解説しました。要点は以下の3つです。
- パーソナル・リーダーシップとは、環境に流されず、自分で人生の舵を取ること。
- イメージ化と宣誓は、脳(潜在意識)の古い脚本を書き換える強力なツールである。
- テクニックだけでなく、自分の**「人生の目的・原則」**に基づいていることが不可欠である。
今日からできる小さなアクションプランを提示します。
【Next Action】 まずは**「個人的なミッション・ステートメント(自分の憲法)」**を書き出してみましょう。 「自分が葬儀の時に、周りからどんな人だったと言われたいか?」を想像し、そこから逆算して、今の自分が大切にすべき原則を1行でも良いのでノートに書いてみてください。
より深くこの技術を学びたい方は、原典である『7つの習慣』を読み込むことを強くおすすめします。一時のテクニックではない、一生モノの人格形成のバイブルとなるはずです。
