政治・経済

「約束」を守れぬ政治家と、国民を見ないヒラメ官僚

taka

公約とは「国民との契約」である

「公約」とは、国民との神聖な契約である。アメリカを見れば、トランプ氏もバイデン氏も、その政策に賛否はあれど、掲げた公約を実現しようと必死に動く姿勢は見せてきた。対して日本の政治家はどうか。岸田前総理はかつて「令和の所得倍増」を高らかに掲げたが、いつの間にか「資産所得倍増」へとすり替わった。実現する方法も持たず、周囲に止められてあっさり前言を撤回する。そこには、言葉への責任も、一国のリーダーとしての誠意も微塵も感じられない。

子供に見せられない「嘘つき」な大人たち

約束を守ることは、人間としての最低限のルールであり、信頼の基盤だ。平気で嘘をつき、保身のために言葉を翻す大人たちの姿を、子供たちはどう見るだろうか。「嘘をついても偉くなれる」「約束なんて破ってもいい」と教えているようなものであり、教育上も害悪でしかない。彼らの頭にあるのは、国民の生活ではなく、一日でも長くその権力の座にしがみつくこと、ただそれだけだと言わざるをえない。

怒鳴る政治家、沈黙する官僚

その腐敗は、政治家と官僚の関係にも深く根を下ろしている。自民党の部会などでは、議員が官僚を怒鳴りつけ、自らの権威を誇示するような光景が常態化しているという。どれほど議員が間違ったことを言っても、官僚は「先生のおっしゃる通りです」と頭を下げるしかない。なぜなら、正論を吐いて政治家の機嫌を損ねれば、人事権という凶器で報復されるからだ。かつての政権が作り上げた恐怖政治が、今も霞が関の自浄作用を奪っているといえる。

「ヒラメ官僚」が国を滅ぼす

その結果、大量生産されたのが「ヒラメ官僚」たちだ。海底のヒラメのように、目は常に上、つまり首相官邸の顔色だけを窺い、足元にいる国民の方など見向きもしない。「国民のために」という正義感を持てば左遷され、政治家に媚びへつらえば出世する。そんな歪んだ構造の中で、「今だけ、金だけ、自分だけ」という刹那的な欲望だけが肥大化していく。国民不在の政治が続くこの国の不幸は、約束を守らぬ政治家と、誇りを奪われた官僚たちの共犯関係にあるといえるだろう。

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ABOUT ME
TAKA
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理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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