自己啓発

ただの「いい人」は都合よく使われて終わる。嫌われずに「NO」と言える人の脳内プログラム

taka

「急な仕事を頼まれたけど、本当は帰りたかった…」 「気の乗らない誘いだけど、断ると悪いからOKしてしまった…」

後になって「なんであんなこと引き受けちゃったんだろう」と自己嫌悪に陥ることはありませんか? 相手を傷つけたくないという優しさは素晴らしいものですが、そのせいで自分自身を傷つけていては本末転倒です。

「もっと強い意志を持ちたい」「ハッキリ断れるようになりたい」

そう願うあなたに、世界的ベストセラー『7つの習慣』の著者、スティーブン・R・コヴィー博士は、驚くべき解決策を提示しています。

実は、あなたが断れないのは「NOと言う勇気」がないからではありません。 自分の中に「もっと大きなYES」を持っていないからなのです。

この記事では、あなたの脳内プログラムを書き換え、大切なこと以外には笑顔で「NO」と言えるようになる方法を解説します。


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あなたを動かしている「古いプログラム」の正体

私たちは、パソコンやスマホと同じように、ある種の「プログラム」に従って動いています。

  • 「人には親切にしなければならない」
  • 「断ったら嫌われるかもしれない」
  • 「空気を読まないといけない」

これらは、親や学校、社会によって無意識のうちにインストールされた「古いプログラム」です。 コヴィー博士はまず、**「自覚」**という能力を使って、このプログラムを客観的に見つめることがスタートだと言います。

「あ、今、私は『嫌われたくない』というプログラムに従って、イエスと言いそうになっているな」

このように、自分の反応を一歩引いて見る(自覚する)ことができれば、そのプログラムに従うのを一時停止することができます。

「自分だけのプログラム」を新しく書き直す

古いプログラムを一時停止したら、次は新しいプログラムを書き込む番です。 ここで使うのが、人間だけに許された**「想像力」「良心」**です。

  • 想像力:誰にも邪魔されず、本当にやりたいことをやっている最高の自分をイメージする。
  • 良心:それが単なるワガママではなく、自分の人生にとって正しいことかを問う。

例えば、「他人の顔色を伺うプログラム」を捨てて、 「家族との夕食を何よりも大切にし、そのために定時で帰るプログラム」 を新しく書くのです。

これをコヴィー博士は「原則中心のプログラム」と呼びます。 他人の反応(他人中心)ではなく、自分が大切にする価値観(原則中心)をOSにするということです。

「燃えるようなYES」があれば「NO」は簡単

ここからが最も重要なポイントです。 多くの人は、「断り方(NOの言い方)」のテクニックを学ぼうとします。しかし、それは間違いです。

コヴィー博士はこう述べています。

そのプログラムこそが、あなたにとっての「イエス」となり、それ以外の大切ではない用件に心から微笑んで「ノー」と言える意志の力を持つことになるのだ。

どういうことか、想像してみてください。

もし今夜、あなたに**「大好きな恋人との初デート」「ずっと行きたかったライブのチケット」**という予定が入っていたらどうでしょう? 上司から「今日、残業できる?」と聞かれても、迷わず、しかも爽やかにこう言えませんか?

「すみません!今日はどうしても外せない用事があるんです!(キリッ)」

そこには罪悪感も迷いもありません。なぜなら、自分の中に**「デートに行く(絶対的なYES)」**があるからです。 この大きなYESがあるからこそ、残業に対して自然とNOが出てくるのです。

笑顔でNOと言うための「意志の力」

逆に言えば、もしあなたが断れずにズルズルと引き受けてしまうなら、それは**「その用件以上に大切なこと(YES)」が自分の中で決まっていない**証拠です。

自分の人生の目的、本当に大切にしたい時間。 これらが明確な「プログラム」として書き込まれていれば、それ以外のこと(飲み会、雑用、SNSのダラ見など)は、すべて「大切ではない用件」に見えてきます。

すると、相手を拒絶するような険しい顔ではなく、 「心から微笑んでNOと言う」 という、最強の状態になれるのです。

「ごめんなさい、それは引き受けられません。(だって、私にはもっと大切なことがあるから)」

この余裕こそが、あなたの時間を守り、周りからも「あの人は芯がある」と一目置かれる秘訣なのです。


まとめ・アクションプラン

「断れない」悩みから卒業し、自分の人生を取り戻しましょう。 今回のポイントは以下の3点です。

  • 私たちは「断ったら嫌われる」という古いプログラムに無意識に支配されている。
  • 想像力と良心を使って、「何が一番大切か」という新しいプログラムを書き込む必要がある。
  • 自分の中に「燃えるようなYES(最優先事項)」があれば、それ以外には笑顔で「NO」と言えるようになる。

Next Action

明日、家を出る前に、手帳やスマホのメモに**「今日、絶対にやること(My YES)」を1つだけ**書いてください。

「定時で帰って本を読む」「子供と30分遊ぶ」「英語の勉強をする」何でも構いません。 その「たった1つのYES」を死守すると決めて一日を過ごしてみてください。

もし邪魔が入ったら、「今日はこれ(YES)があるんで」と心の中で唱えて断ってみましょう。 その快感を知ったとき、あなたの人生のプログラムは書き換わり始めています。

この「最優先事項を優先する」という考え方は、**『7つの習慣』の「第3の習慣」**に詳しく書かれています。あなたの時間を、他人のためではなく、自分のために使うためのバイブルとして、ぜひ読んでみてください。

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ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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