「いいときも悪いときも変わらない」──状況に左右されない心の強さを育てる
いいときも悪いときも変わらない──状況に左右されない心の強さを育てる
人生には、波があります。
うまくいく日もあれば、何をしても空回りする日もある。
喜びの季節もあれば、試練の時期もあります。
それでも、心を上に向け続ける人は、どんな状況の中でも光を見出します。
古代の詩人・ダビデも、こう歌いました。
「私はあらゆるときに主をほめたたえる。
いつも私の口には、その賛美がある。
私の魂は主を誇る。
貧しい者はこれを聞いて喜ぶ。
私と共に主をあがめよ。共に御名をあがめよう。」
(詩篇 34篇1〜3節)
人生には「良い日」も「悪い日」もある──それでいい
多くの人は、良い時には感謝を忘れずにいられますが、
悪い時には「なぜ自分だけ」と嘆きます。
しかし、人生の本質は、良い時と悪い時の両方を含んで成り立つものです。
晴れの日が続けば、雨のありがたみを忘れ、
冬がなければ、春の訪れを喜べない。
「いい時も悪い時もある」
それを受け入れる心こそが、成熟の証です。
だからこそ、状況に左右されずに生きるためには、
どんなときにも感謝を忘れない心が必要なのです。
賛美とは、状況の中で「信頼を選ぶこと」
ダビデは、多くの戦いと裏切り、逃亡生活を経験した人物でした。
それでも彼は、困難のただ中で「神をほめたたえる」ことを選びます。
なぜでしょうか?
それは、どんな苦しみの中にも意味があると信じていたからです。
「賛美する」とは、単に歌を歌うことではありません。
それは、暗闇の中でも「この経験は私を成長させる」と信じること。
つまり、状況の中で“信頼”を選ぶ行為なのです。
「どんな時も変わらない」人の共通点
人生の嵐の中でも落ち着いていられる人には、いくつかの共通点があります。
- 出来事よりも“意味”を見る
困難を「なぜ」ではなく、「これに何の学びがあるか」と捉える。 - 感謝の習慣を持つ
小さな恵みに気づき、日々感謝することで心の軸が強くなる。 - 他人と比べない
比較は不満を生み、感謝は平安を生む。 - 信じるものを持つ
神でも、使命でも、愛する人でも。
“より大きな存在”を信じることが、人を強くする。
こうした姿勢は、環境が変わっても揺るがない心を育ててくれます。
「神の目から離れて起こることは何一つない」
詩篇の詩人が信じたのは、
「人生のどんな出来事も、神の目の届かないところでは起こらない」という真理でした。
つまり、
- 成功も
- 失敗も
- 試練も
- 喜びも
すべてが“意味のある出来事”だということです。
たとえ今は理解できなくても、
その経験の中に、あなたを成長させる意図が隠れています。
だからこそ、感謝と賛美を忘れない人は、
どんな時も「人生を信じる力」を持っているのです。
おわりに──賛美の心が、あなたを強くする
「いい時だけ感謝する」のではなく、
「悪い時にも感謝を選ぶ」こと。
それが、人生を豊かに生きる秘訣です。
喜びの日には歌い、
苦しみの日には祈り、
どんな時にも感謝を選ぶ。
そう生きる人は、状況に支配されず、
むしろ状況を超えた“静かな強さ”を手に入れます。
どんな時も、心を上に向けて。
それが、神とともに歩むということなのです。
