「棒の端を持てば、反対側もついてくる」あなたの運命を決める、たった一つの物理法則
「まさか、こんな結果になるなんて……」 「良かれと思ってやったのに、なぜかトラブルに発展してしまった」
自分の選んだ行動が、思いもよらない「悪い結果」を招いてしまい、途方に暮れた経験はありませんか?
実は、この世界には重力と同じように、私たちの行動を支配する「見えない法則(原則)」が存在します。これを知らずに行動することは、目隠しをしてジャングルを走るようなものです。
この記事では、世界的ベストセラー『7つの習慣』で語られる、**「行動と結果のセット販売」**という驚きの法則について解説します。
私はリハビリの現場で多くの「回復のプロセス」を見ていますが、正しいフォーム(原則)で訓練すれば体は良くなり、無理な負担をかければ怪我をします。経済の世界でも、誠実な取引は利益を生み、不正はいずれ破綻します。
結論をお伝えします。あなたは「行動」を自由に選べますが、その後に続く「結果」を切り離すことはできません。その仕組みを一緒に紐解いていきましょう。
棒の端を持ち上げれば、反対側もついてくる
コヴィー博士は、私たちの人生を一本の「棒」に例えて説明しています。
「棒の端を持ち上げれば、反対側の端も持ち上がる」
これは、物理学の法則と同じです。あなたが棒の片端(行動)を手に取った瞬間、あなたが望もうが望むまいが、もう一方の端(結果)も同時についてきます。
セット販売の人生
例えば、あなたが「暴飲暴食をする」という行動(棒の片端)を選んだとします。すると、「健康を損なう」という結果(反対側の端)もセットでついてきます。 「食べることは楽しみたいけれど、太りたくないし不健康にもなりたくない」と、棒の反対側だけを地面に残しておくことは、この世界の法則上、不可能なのです。
私たちの人生におけるあらゆる選択は、この**「行動と結果のセット販売」**で成り立っています。
私たちの行動を支配する「原則」の正体
なぜそんなことが起きるのでしょうか? それは、私たちの行動が**「原則」**という目に見えない力に支配されているからです。
原則とは、誠実さ、公正、勤勉、忍耐といった、時代や国を超えて変わらない普遍的なルールのことです。
- 原則に沿った行動: 相手の話を聴く、約束を守る、地道に努力する。 → ポジティブな結果(信頼、成長、成功)がついてくる。
- 原則に反した行動: 嘘をつく、楽をして稼ごうとする、責任を転嫁する。 → ネガティブな結果(不信、破綻、停滞)がついてくる。
たとえ一瞬、原則に反して得をしたように見えても、長期的なスパンで見れば、必ず反対側の「悪い結果」があなたを捉えます。これは「重力」に逆らってジャンプしても、必ず地面に落ちてくるのと同じくらい、絶対的な力です。
「反応」を選べるが、「結果」は選べない
私たちは、どんな過酷な状況においても、どう振る舞うか(反応)を自由に選択できる唯一の生き物です。しかし、ここが落とし穴です。
「選択の自由」は、行動を選ぶまでの権利であり、選んだ後の「結果」をコントロールする権利ではありません。
将棋の指し手と同じ
将棋やチェスを想像してください。次にどの駒を動かすかは、あなたの100%の自由です。しかし、一度指して手を離してしまえば、それによって生じる戦況の変化(結果)を「なかったこと」にはできません。
賢い人は、指し手(行動)を選ぶ前に、**「その棒の反対側に、何がくっついているか?」**を慎重に見極めます。 「今、この嘘をつけば楽になれる。でも、その反対側には『信頼の喪失』という重い石がついている。……よし、この棒を持つのはやめよう」 こう考えられるのが、本当の意味での「主体的な人」です。
まとめ・アクションプラン
今回の記事では、行動と結果を支配する「原則」の法則について解説しました。要点は以下の3つです。
- 行動と結果は一本の棒のように、決して切り離すことができないセットである。
- 原則に従えばポジティブな結果が、原則に反すればネガティブな結果が必ず訪れる。
- 私たちは行動を自由に選べるが、選んだ瞬間にその結果を受け入れる責任も負っている。
最後に、今日からできるアクションプランを提案します。
【Next Action】 これから何か決断を下すとき(SNSへの投稿、仕事の返信、家族への一言など)、一呼吸置いて自分にこう問いかけてみてください。
「今、私が持とうとしている『棒』の反対側には、どんな結果がついているだろうか?」
もし、反対側についている結果が、あなたの望まないもの(後悔、不信、争い)であるなら、その棒をそっと置く勇気を持ってください。その一瞬の判断が、あなたの未来を救うことになります。
