あなたは“炭酸飲料タイプ”?それとも“ボトル水タイプ”?──反応的な生き方をやめて主体性を取り戻す方法【7つの習慣】
あなたは“炭酸飲料タイプ”?それとも“ボトル水タイプ”?
主体的な人と反応的な人の違いを、コヴィー博士はとてもわかりやすい比喩で説明します。
それが 「缶入りの炭酸飲料」と「ペットボトルの水」 です。
■ 反応的な人=炭酸飲料
少し振っただけで、フタを開ければ勢いよく噴き出す。
これは 刺激に対して反射的に感情が爆発する人 の姿そのものです。
- イラッとしたらすぐ言い返す
- 注意されるとムッとする
- 想定外のことがあるとパニックになる
- 気分によって態度が大きく変わる
まさに「揺さぶられたら弾ける」状態です。
■ 主体的な人=ペットボトルの水
いくら振っても、開けた瞬間に噴き出すことはありません。
感情がゼロなのではなく、
刺激と反応の間に“選択”を挟める人
だということです。
- まず立ち止まる
- 感情ではなく価値観に基づいて判断する
- 反応ではなく行動を選択する
主体的な人は、どんな時でも「落ち着き」を保てます。
■ 多くの人は “炭酸→水→炭酸…” を行ったり来たりしている
誰だって、反応的になってしまう瞬間もあれば、
冷静に主体的な判断ができる場面もあります。
大切なのは、
自分が今どちらの状態に近いのかを自覚すること。
これが主体性への第一歩です。
突発的な出来事が起きたとき、あなたはどう反応する?
主体的な人は「感情」ではなく「価値観」で行動を選びます。
一方、反応的な人は刺激に対して反射的に動いてしまいます。
具体例で考えてみましょう。
**■ あなたは飲食店で働いている。
新スタッフに“やりがいのある仕事”が任されたとしたら?**
あなたもその仕事を希望していたとします。
さて、どう反応するでしょうか?
【反応的な選択(1〜4)】
- いろんな人に文句を言う
- 新しいスタッフのあら探しを始める
- 「店長の嫌がらせだ」と思い込む
- バカらしくなって仕事を手抜きする
これらはすべて、
感情に任せ、自分のパワーを環境に渡してしまっている状態です。
【主体的な選択(5〜8)】
- なぜその仕事が彼に任されたのか、店長に理由を尋ねる
- 今まで通りの仕事を続ける
- もっと良い働き方を考える
- キャリアを見直すために転職も含めて検討する
これらはすべて、
自分の選択で動こうとしている態度です。
結果につながるのは間違いなく5〜8の行動です。
反応的な言葉は力を奪い、主体的な言葉は力を取り戻す
主体性は「言葉」に強く表れます。
あなたの普段の言語習慣を見れば、
主体的か反応的かがはっきりとわかります。
■ 反応的な言葉(自分のパワーを手放す言葉)
- やってみてもいいけど…
- どうせムリだよ
- わたしはそういう人間だから
- 〜しなくちゃいけないのか
- おかげで台なしだ
- ぼくなんてどうせ…
これらはすべて、
人生のリモコンを他人に渡している状態です。
■ 主体的な言葉(自分のパワーを取り戻す言葉)
- わたしがやる
- どうやったらできるか考えよう
- わたしは〜する
- もっと上手くできるはずだ
- なにか方法がある
- 人に振り回されない
主体的な言葉を使えば、
人生のリモコンを自分の手に戻すことができます。
あなたの生活の中で“主体的”が発揮される場面はどこ?
以下の問いを、ぜひ今日中に考えてみてください。
■ あなたが反応的になりやすいのはどんな場面ですか?
- 上司に急な指示を出されたとき?
- 予定が崩れたとき?
- 家族がイライラしているとき?
■ 逆に、主体的になれている場面はどこですか?
- 仕事の計画を立てるとき?
- 趣味をしているとき?
- 一人の時間を過ごしているとき?
**■ 今あなたが抱えている試練は何ですか?
その試練を前に、今日できる主体的な行動は何でしょうか?**
ほんの小さな一歩で構いません。
主体的な行動は、積み重ねるほど強くなっていきます。
まとめ:主体的に生きるとは“選ぶ人”になること
- 反応的な人は、刺激に感情で反応してしまう
- 主体的な人は、価値観に基づいて行動を選ぶ
- 言葉は主体性を映す鏡
- 主体的な言葉は人生のリモコンを自分に戻す
- 日常には“選択の瞬間”が何度もある
主体的になるとは、
怒らない・落ち込まないという意味ではありません。
感情のまま反応するのではなく、
自分の価値観に沿って“選んで動ける”人になること。
今日から、まずひとつだけ
“主体的な言葉”を口に出してみてください。
あなたの行動が変わり、
あなたの人生のハンドルが、確実に自分の手に戻ってきます。
