自己啓発

地道に積み重ねる力|マルクス・アウレリウスとニック・セイバンの「プロセス哲学」

私たちはしばしば「大きな目標」に圧倒されます。資格試験の合格、プロジェクトの成功、理想のキャリアの実現……。どれも達成したいことではありますが、「遠すぎる」「自分には無理だ」と感じてしまい、足が止まってしまうことも多いのではないでしょうか。

そんなときに思い出したいのが、ローマ皇帝マルクス・アウレリウスの言葉です。

「人生を建築するにはひとつひとつの行動からやっていかなくてはならない。そして、ひとつひとつの行動ができるかぎりその目的を果たすならば、それで満足せよ」

つまり、私たちが本当に集中すべきは「目の前の一歩」なのです。


マルクス・アウレリウスの「行動の積み重ね」

アウレリウスは、たとえ外的な障害があっても「正義と自省と知恵をもって行動すること」自体は妨げられないと説きます。もし予定していた行動ができなくても、そのとき可能な別の行動に切り替えればよい。

大切なのは「毎日の一つひとつの行動を誠実に積み重ねる」ことです。


ニック・セイバンの「プロセス哲学」

現代でも同じ考え方を実践している人物がいます。アメリカンフットボール界の名将、ニック・セイバンです。

彼の「プロセス哲学」は、勝敗や優勝といった「大きな結果」を意識するのではなく、最小単位の行動に集中するというものです。

  • 全力で練習する
  • 一つひとつのプレーを丁寧に仕上げる
  • ミスを引きずらず、次の数秒に集中する

試合は数時間、シーズンは数カ月に及びますが、実際は「数秒単位のプレーの積み重ね」にすぎません。だからこそ、その一瞬に全力を注ぐことが結果につながるのです。


人生への応用

この「プロセス哲学」は私たちの人生にもそのまま応用できます。

  • 資格試験の勉強
     一冊の参考書を読み切るより、まずは「今日はこの章を理解する」と決める。
  • 大きなプロジェクト
     最終成果ではなく「今日のタスクを正確に終えること」に集中する。
  • 健康づくり
     10kgの減量ではなく「今日は30分歩く」から始める。

こうして小さな積み重ねに意識を向ければ、やがて大きな目標が自然と達成されていきます。


障害をどう受け止めるか

アウレリウスも指摘しているように、外部の障害は必ず起こります。予定通りにいかないことは避けられません。

しかし、その障害はむしろ新しい行動へのきっかけになります。できないことを嘆くのではなく、できることを見つけて取り組む。そうすれば、障害そのものが成長の糧となるのです。


小さな行動を続けるコツ

  1. タスクを細分化する
     「大きなゴール」を「今日の一歩」に落とし込む。
  2. 進捗を可視化する
     ノートやアプリで「できたこと」を記録し、積み重ねを実感する。
  3. 失敗を引きずらない
     一度の失敗でやめるのではなく、次の一歩に切り替える。

この仕組みを持つことで、小さな積み重ねが習慣化し、やがて大きな成果につながります。


まとめ

マルクス・アウレリウスとニック・セイバンの教えは、共通して「目の前の一歩を大切にせよ」と語っています。

  • 大きな目標にとらわれず、小さな行動を積み重ねる
  • 障害を受け入れ、その時にできることを実行する
  • プロセスを信じて続ければ、結果は自然とついてくる

👉 今日からあなたも「プロセス」に集中してみませんか?やがて振り返ったとき、大きな山を越えている自分に気づくはずです。

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taka
理学療法士TAKAが自分の臨床成果を少しでも高めるために、リハビリ・運動学・生理学・物理療法について学んだ内容を発信。合わせて趣味の読書や自己啓発等の内容の学びも自己満で発信するためのブログです。