実質賃金低下の罠と最強の解決策
実質賃金低下の真実
日本の実質賃金が、前年比で大きく落ち込んでいる。 過去のデフレ期は「物価下落以上のペースで給料が下がった」ことが原因だった。しかし、近年は事情が大きく異なる。名目上の給料自体は上がっていても、それ以上の猛烈なペースで物価が上昇しているため、結果的に実質賃金が目減りしているのだ。 一部の大手企業で賃上げが報じられているが、日本全体を見渡せば、生活が苦しくなっているのが現実といえる。
実質賃金を決める4つの要因
実質賃金を左右する要因は、主に「消費税」「輸入物価」「労働分配率」「生産性」の4つである。 現在、多くのメディアが物価上昇の理由を「輸入物価の高騰」や「円安」のせいにしている。確かに過去数年はその影響が大きかったが、現在の輸入物価は高止まりしており、継続的な物価上昇の主因とはいえない。 また、企業の利益から給与に回す割合である「労働分配率」に関しても、中小企業はすでに限界まで人件費を捻出しており、これ以上の引き上げは困難な状況にある。
消費税減税がもたらす効果
では、どうすれば実質賃金を上げられるのか。最も確実で効果的なのが「消費税の減税」である。 消費税を例えば5%に引き下げれば、事業者の手元に残る粗利益が増え、賃上げの原資が生まれる。同時に、店頭での物価そのものが下がるため、給料がすぐに増えなくても実質賃金は自動的に上昇するのだ。 さらに、物価が下がれば自動車などの高額商品を中心に消費が活性化し、需要が拡大する。この継続的な安心感こそが、企業の生産性向上に向けた投資を後押しすることになる。
国民生活を救う最強の一手
多くの人が知らない事実として、消費税には輸入品に対して課される「輸入消費税」という事実上の関税としての側面がある。消費税を減税すればこの税負担も下がるため、輸入に頼る物価の上昇を抑える効果も期待できるのだ。 輸出企業の免税メリットが減るなど、一部には不都合な側面もあるだろう。しかし、国民生活の苦境を救い、国内経済を力強く回すためには、消費税減税こそが理にかなった最強の一手といえるのである。
