真面目な人ほど損をする?スケジュールを「破る」勇気が人生を豊かにする理由
「今日の午後はレポートを仕上げて、ジムに行って、そのあと読書をしよう」
そう完璧な計画を立てていたのに、急に親から「体調が悪い」と電話がかかってきたり、上司から急ぎの仕事を頼まれたり…。
「ああ、もう! せっかくの計画が台無しだ!」 こんな風に、予定外の出来事にイライラしたり、計画を守れなかった自分に罪悪感を抱いたりしていませんか?
実は、世界的な名著『7つの習慣』の著者、コヴィー博士は、「スケジュールを守ること」よりも大切なことがあると説いています。
この記事では、突発的なトラブルが起きてもパニックにならず、心穏やかに予定を変更できる**「原則中心」**の考え方について解説します。
これを読めば、「計画通りに進めること」への執着がなくなり、本当の意味で充実した時間を過ごせるようになります。
結論から言うと、**「スケジュール帳よりも、あなたの『大切な価値観』を優先したなら、その予定変更は大正解」**なのです。
人間は予言者ではない
そもそも、私たちは未来を完璧に見通すことなんてできません。
「今週はこれをやる」とどんなに緻密に計画を立てても、それはあくまで「今の時点でわかっていること」を並べた予想図に過ぎません。
コヴィー博士はこう言います。
人間は全能ではないのだから、本当に優先すべきことがすべて事前にわかるとは限らない。
人生には、予想図を超える出来事が必ず起こります。 大切なのは、その時**「スケジュール帳」と「目の前の出来事」、どちらを優先するか**という判断です。
スケジュールを「破る」べき時
多くの人は「一度決めたスケジュールを守ること」をゴールにしてしまいます。だから、変更を余儀なくされるとストレスを感じるのです。
しかし、コヴィー博士は**「スケジュールを曲げてでも優先しなければならない、さらに価値あること」**が存在すると断言します。
究極の選択:スケジュール vs 原則
わかりやすい例で考えてみましょう。
- 予定: 14時から、楽しみにしていた映画を見に行く。
- 突発事態: 直前に、親友から「事故に遭った、助けてほしい」と電話が来た。
この時、映画(スケジュール)をキャンセルして友人の元へ駆けつけることを、あなたは「計画倒れだ」と後悔しますか? しませんよね。むしろ「行くべきだ」と確信するはずです。
なぜなら、あなたの中に**「映画よりも友情(人間としての原則)が大切だ」**という明確な基準があるからです。
このように、自分の「原則(本当に大切にしたい価値観)」に照らし合わせて、「こっちの方が大事だ!」と判断したのであれば、スケジュールなんて堂々と破っていいのです。
「原則」があれば、心は乱れない
逆に、もしあなたが「何がなんでもスケジュールを守る!」という生き方をしていたらどうなるでしょうか?
友人の電話に対して、「ええっ、今から映画なんだけど…」と不機嫌になったり、しぶしぶ助けに行って「映画見たかったな」とイライラしたりするでしょう。
これでは、友人もあなたも不幸です。
コヴィー博士はこう述べています。
原則中心の生き方をしていれば、そのような突発的な事態になっても、心穏やかに、スケジュールを変更できるのである。
「今は映画を見ている場合じゃない。友人として誠実に対応する時だ」 そう腹が決まっていれば(=原則中心なら)、予定変更に迷いは生じません。 **「私は、より価値のある方を選んだのだ」**という自信があるため、心は驚くほど穏やかです。
柔軟性こそが強さ
カチカチに固めたスケジュールは、ガラスのように脆(もろ)く、予想外の衝撃ですぐに割れてしまいます。
一方で、「原則」という軸を持ったスケジュールは、柳の枝のようにしなやかです。 風(突発的な出来事)が吹けば、それに合わせて形を変え、風が止めばまた元に戻る。
この**「柔軟性」**こそが、変化の激しい現代をストレスフリーに生きるための鍵なのです。
まとめ・アクションプラン
スケジュールはあくまで「ツール」であり、「主人」ではありません。計画に使われるのではなく、計画を使いこなす人になりましょう。
- 計画は未完成: 私たちは未来を予知できない。だから、予定変更は「あって当たり前」と心得る。
- 価値ある中断: スケジュールよりも大切なこと(人間関係や健康など)のためなら、堂々と予定を変更していい。
- 罪悪感はいらない: 「原則」に基づいて選んだ変更なら、それは「失敗」ではなく「より良い選択」である。
Next Action もし明日、急な用事が入って計画が崩れそうになったら、イライラする前に一呼吸置いて、自分にこう問いかけてみてください。 「この急用に対応することは、元の予定よりも『人間として価値あること』だろうか?」
もし答えがYESなら、笑顔で予定を変更しましょう。 もし答えがNOなら(単なる無駄な付き合いなどなら)、勇気を持って断りましょう。
こうした「原則中心」の時間管理術について、より深く実践的に学びたい方は、『7つの習慣』を読んでみてください。単なるタスク管理術とは次元の違う、人生をコントロールする知恵が詰まっています。
