見せびらかすための庭ではなく、自分を育てる畑を――エピクテトスに学ぶ学びの姿勢
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Taka Knowledge Output
マルクス・アウレリウスは『自省録』でこう助言します。
「その身体を裏側から観察してみよ。年老いたら、病気になったら、あるいは路上で身を売るようになったら、どうなるだろうか。命は短い。称賛する者もされる者も、記憶する者もされる者も……」
つまり、物事を裏側から眺めれば、その本質が見えてくるということです。
ストア派哲学の特徴のひとつは、物事を多角的に観察する習慣です。
この逆方向からの見方によって、私たちは冷静さを取り戻せます。
以前紹介した「侮蔑表現法」にも通じる考え方です。
こうして飾りを取り払うと、過剰な執着や欲望から解放されます。
私たちが最も恐れるもののひとつは「死」でしょう。
しかし、ストア派はこれを裏側から考えました。
この視点をもてば、死は脅威ではなく、むしろ自然で避けられない出来事として受け止められます。
式典や栄誉も、裏側から見れば別の姿を現します。
裏返して見ることで、惑わされず、落ち着いた目で本質をとらえられるのです。
ストア派が教えてくれるのは、物事の裏側に目を向けよということです。
こうした習慣は、心を強くし、外的なものに振り回されない生き方へ導いてくれます。
👉 次に不安や欲望にとらわれたとき、「裏側から見る」ことを試してみませんか?