自己啓発

「足し算」の人生で満足していませんか?未知の荒野へ飛び出す「シナジー」の魔法

taka

「みんなで話し合ったのに、結局無難な妥協案に落ち着いてしまった」

「新しいことに挑戦したいけれど、失敗するのが怖くて足がすくむ」

仕事やプライベートで、このような閉塞感を感じてお悩みではありませんか?

私たちは学校教育で「$1+1=2$」と習ってきましたが、現実社会、特にビジネスや人間関係においては「$1+1$」が「3」にも「10」にもなる瞬間があります。それが、コヴィー博士の提唱する**「シナジー(相乗効果)」**です。

この記事では、『7つの習慣』の真髄であるシナジーの正体と、それを生み出すために不可欠な「勇気」について解説します。

理学療法士の視点で見ても、チーム医療がうまく機能した時の回復力は、単なる足し算ではありません。奇跡のような回復を見せることがあります。

結論をお伝えします。シナジーとは単なる協力ではなく、「未知の荒野」へ踏み出す冒険です。その冒険に必要な装備(マインド)を、一緒に確認していきましょう。

シナジーとは「1+1」が「3以上」になること

まず、言葉の定義をはっきりさせましょう。シナジー(Synergy)とは、日本語で「相乗効果」と訳されます。

コヴィー博士はこう述べています。

「シナジーとは、簡単に言えば、全体の合計は個々の部分の総和よりも大きくなるということである」

料理で考える「触媒」の役割

これを料理に例えてみましょう。

「小麦粉」「砂糖」「卵」を別々に食べても、ただの粉と甘い卵です(個々の部分の総和)。

しかし、これらを混ぜ合わせ、焼くというプロセスを経ると、全く別の素晴らしい「ケーキ」が生まれます(全体の合計)。

コヴィー博士が言う**「触媒」**とは、この「混ぜ合わせる」プロセスのことです。

「各部分の関係自体が一つの『部分』として存在するからである。しかもそれは単なる部分ではなく、触媒の役割を果たす」

人と人が出会い、化学反応(触媒)が起きることで、一人では絶対に到達できなかった「第3の案」が生まれるのです。

なぜ新しい挑戦は「怖い」のか?

素晴らしい成果を生むシナジーですが、多くの人がそこで足踏みをしてしまいます。なぜなら、シナジーを生み出すプロセスは「怖い」からです。

「創造のプロセスに歩み出すときは、とてつもない不安を感じるものだ。(中略)冒険心、発見しようとする精神、創造しようとする精神を持ち、一歩を踏み出すには、確固とした内面の安定性が必要となる」

コンフォートゾーン(快適な住処)を出る勇気

シナジーとは、前例のない新しい答えを創り出すことです。それはつまり、地図のない森(未知なる荒野)へ入っていくようなものです。

  • 「失敗したらどうしよう」
  • 「相手と意見が対立したらどうしよう」

こうした不安に襲われたとき、自分の中に**「確固とした内面の安定性(原則中心の生き方)」**がないと、人は怖くなって「妥協」という安全な場所に逃げ帰ってしまいます。

揺るがない自分(アイデンティティ)があるからこそ、他人という異物を受け入れ、未知の世界を楽しめるのです。

あなたは「開拓者」になる準備ができているか

コヴィー博士は、シナジーに挑む人をこう呼びます。

「居心地のよい自分の住処を離れて、未知なる荒野に分け入って行くとき、あなたは開拓者となり、先駆者となる」

今の仕事や生活が「ただの繰り返し」になっているなら、それはあなたが「居心地の良い住処」に留まっているからかもしれません。

意見の違う相手を敵だと思わず、「自分にはない地図を持っている人」だと考えてみてください。その相手と手を取り合い、荒野へ踏み出した時、想像もしなかった新しい景色(成果)が見えてくるはずです。


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まとめ・アクションプラン

今回の記事のポイントは以下の3点です。

  1. シナジーとは、個人の総和を超えた結果($1+1=3$以上)を生むこと。
  2. 新しいものを創り出すときは、誰でも不安や恐怖を感じる。
  3. 未知の荒野へ挑むには、自分の中にある「内面の安定性」が不可欠。

シナジーは、妥協ではありません。お互いの案を捨てて、もっとすごい「第3の案」を探す冒険です。

Next Action:自分とは「違う」人と話してみる

今日、自分とは考え方が違う人、あるいは苦手だと感じている人の意見を、「もしかしたら、この人は私の知らない地図を持っているかもしれない」という視点で聴いてみてください。

そして、もしこの「シナジー」という概念をより深く理解し、人生に応用したいなら、やはり原典である**『7つの習慣』を読むのが一番の近道です。

また、シナジーに特化して書かれたコヴィー博士の著書『第3の案 成功者の選択』**も、対立を超えるための具体的な思考法が学べる名著ですので、併せてチェックしてみてください。

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ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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