全財産を失っても奪われないもの。人生の価値を決める「最後の自由」について
「頑張って何かを成し遂げないと、人生には価値がない」 「楽しい経験ができない毎日は、生きている意味がない」
そんな風に自分を追い詰め、今の状況に絶望していませんか?
仕事での成功(創造)や、旅行や趣味(経験)は確かに素晴らしいものです。しかし、病気や失敗、予期せぬトラブルでそれらが奪われてしまった時、私たちの人生は無価値になるのでしょうか?
いいえ、絶対にそんなことはありません。
この記事では、心理学者ヴィクトール・フランクルが提唱し、『7つの習慣』でも重要視されている**「人生の3つの価値」**について解説します。
これを読めば、たとえ今がどんなにどん底の状況であっても、あなたの人生には「最高の価値」があることに気づけるはずです。
結論から言うと、人生で最も尊い価値は、何をしたかでも何を得たかでもなく、厳しい現実にどう立ち向かったかという「姿勢」にあるのです。
人生を支える「3つの柱」
私たちの人生に「意味」を与えてくれるものには、大きく分けて3つの種類があります。まずはこの3つを整理してみましょう。
1. 創造の価値(何かを与えること)
仕事をして成果を出したり、作品を作ったり、家事をして家族を支えたりすることです。「自分が世界に対して何を提供できたか」という価値です。 多くの人は、これこそが人生の価値だと信じています。
2. 経験の価値(何かを受け取ること)
美しい景色を見たり、美味しい食事を楽しんだり、誰かを愛したりすることです。「世界から何を受け取ったか」という価値です。 これも素晴らしい人生の喜びです。
3. 姿勢の価値(どう反応するか)
そして3つ目が、今回最もお伝えしたい**「姿勢(態度)の価値」です。 これは、変えられない運命や過酷な現実に直面した時、「どのような態度をとるか」**という価値です。
なぜ「姿勢」が最強の価値なのか?
「創造」や「経験」は、環境や運によって奪われることがあります。 病気で働けなくなるかもしれませんし、お金がなくて旅行に行けないかもしれません。
しかし、「姿勢」だけは、誰にも奪うことができません。
配られたカードでどう戦うか
人生をポーカーのようなカードゲームに例えてみましょう。
- 創造・経験: 「いいカード(良い環境・才能)」が配られること。
- 姿勢: 「配られたカードで、どう勝負するか」を決めること。
どんなに悪い手札(病気、貧困、失敗)が配られたとしても、「ふて腐れてゲームを降りる」のか、「その手札でできる最善の一手を打つ」のかは、プレイヤーであるあなたが自由に決められます。
コヴィー博士やフランクル博士はこう断言しています。
三つの価値のうちで一番大切なのは「姿勢」である。
順風満帆な時ではなく、逆境の時にどう振る舞うか。 そこにこそ、その人の真の人間の尊厳(価値)が輝くからです。
「反応」を選ぶ自由
「最悪な出来事」が起きた時、私たちはつい「最悪な人生だ」と思ってしまいます。 しかし、出来事そのものには色はついていません。それを「黒(不幸)」にするか「白(試練)」にするかは、あなたの**「反応の仕方」**次第です。
苦しみの中に意味を見出す
例えば、不治の病で入院し、仕事も趣味もできなくなった人がいるとします。「創造」も「経験」も制限された状態です。
しかし、その人が周囲に対して笑顔で接し、運命を呪わずに一日一日を大切に生きようとしたらどうでしょうか? その**「立派な苦しみ方(姿勢)」**は、見舞いに来る家族や看護師たちに、言葉以上の勇気と感動を与えます。
何も生み出していなくても、何も楽しめなくても、その人の生きる姿勢そのものが、周囲を照らす光(価値)になっているのです。
これこそが、人生における究極の成功です。
まとめ・アクションプラン
人生がうまくいかない時、「何もできていない自分」を責める必要はありません。あなたがその苦難に対してどう向き合うか、その「姿勢」だけで、十分すぎるほどの価値があるのです。
- 3つの価値: 人生には「創る価値」「体験する価値」、そして「態度を決める価値」がある。
- 最後の自由: 環境や財産は奪われても、「どう生きるかという態度」だけは誰にも奪えない。
- 反応が全て: 起こった出来事(運命)よりも、それにどう反応したか(姿勢)が、あなたの人生の質を決める。
Next Action もし今、あなたが「やりたくない仕事」や「辛い状況」に直面しているなら、今日の午後だけでいいので、**「もし私が映画の主人公なら、この逆境でどう振る舞うのが一番カッコいいだろうか?」**と考えてみてください。
不平を言わずに淡々とこなすか、あえて笑顔で取り組むか。 その「演じ方(姿勢)」を変えた瞬間、あなたの人生の意味は大きく変わり始めます。
この「姿勢の価値」という考え方は、ナチスの強制収容所を生き延びたヴィクトール・フランクルの『夜と霧』という本に基づいています。『7つの習慣』と合わせて読むことで、どんな苦しみも乗り越える精神的な支柱を手に入れることができるでしょう。
