「私、リーダー向きじゃないんで」は勘違い。性格を変えずに「流れ」を変える方法
「会議で真っ先に発言するのは苦手だ」 「仕切り屋だと思われたくないから、様子を見よう」
そんな風に、自分から動くことに抵抗を感じていませんか?
多くの人は、「率先力を発揮する」=「グイグイ引っ張る強引な人になる」ことだと勘違いしています。 しかし、世界的な名著『7つの習慣』の著者、コヴィー博士は、そのイメージを明確に否定しています。
「率先力を発揮するというのは、押しつけがましい態度をとるとか、強引に進めたりすることではない」
この記事では、大人しい性格のままでも発揮できる**「本当の率先力(イニシアチブ)」**について解説します。
これを読めば、「自分はリーダータイプじゃない」というコンプレックスがなくなり、静かな自信を持って行動できるようになります。
結論から言うと、率先力とは「目立つこと」ではなく、**「誰かがやるのを待つのではなく、自分からスイッチを入れること」**なのです。
「出しゃばり」と「率先力」の違い
まず、よくある誤解を解きましょう。 コヴィー博士は、率先力を「押しつけがましい態度」とは区別しています。
- 押しつけがましい(出しゃばり): 他人の領域に土足で踏み込み、自分の意見を押し通そうとする。「俺が俺が」という自己中心的な態度。
- 率先力がある(主体的): 問題解決のために、自分ができる最初の一歩を踏み出す。「私がやります」という責任ある態度。
声が大きくても、文句ばかり言って動かない人は「率先力」がありません。 逆に、無口でも、誰もが嫌がるゴミ拾いをサッとできる人は、素晴らしい「率先力」を持っています。
待っていても、何も起きない
私たちの多くは、「誰かがやってくれるだろう」「環境が良くなればできるのに」と待ちの姿勢(受身)になりがちです。
しかし、コヴィー博士はこう言います。
進んで行動を起こす責任を自覚することである。
「責任(Responsibility)」という英語は、「Response(反応)」と「Ability(能力)」からできています。 つまり、**「状況に対して、自分の反応を選択する能力」**のことです。
待つのではなく、「今の状況で、私にできることは何か?」を考え、スイッチを入れること。それが率先力の本質なのです。
具体例:ライトを照らす人になる
部屋が暗い時、どう振る舞うかで違いがわかります。
- 受身な人: 「暗いなあ。誰か電気つけてくれないかな」「この部屋の構造が悪い」と文句を言う。
- 率先力がある人: 何も言わずに立ち上がり、スイッチをパチンと押す。
これだけのことです。 ここに「強引さ」や「自己中心的な性格」は必要ありませんよね? 必要なのは、「暗いなら、自分がつければいい」という責任感だけです。
ビジネスや家庭での応用
この「スイッチを押す」感覚は、あらゆる場面で使えます。
- 職場の空気が悪い時: 無理に盛り上げる必要はありません。「おはようございます」と、自分から明るく挨拶をするだけでいいのです。
- 夫婦喧嘩をした時: 相手が謝るのを待つのではなく、自分から「さっきは言い過ぎた」と口火を切るのです。
これらは派手な行動ではありませんが、状況を確実に変える「偉大な率先力」です。
あなたが動けば、世界は動く
「たった一人の行動で何が変わるの?」と思うかもしれません。 しかし、誰かが最初に動かなければ、ドミノは倒れません。
あなたが勇気を出して最初のドミノを倒す(行動を起こす)ことで、周りの人も「あ、やっていいんだ」「手伝おうかな」と動き出します。
率先力とは、他人を支配する力ではなく、自分自身を動かす力です。 あなたが自分自身を動かした時、結果として周りの環境にも良い影響(リーダーシップ)を与えることになるのです。
まとめ・アクションプラン
率先力に、生まれつきの性格は関係ありません。「待つ」のをやめて、「動く」と決めるだけです。
- 誤解を捨てる: 率先力は「強引さ」や「目立つこと」ではない。
- 責任を持つ: 「誰かがやる」ではなく、「私がやる」という当事者意識を持つこと。
- 小さな一歩: 文句を言う前に、状況を良くするための小さな行動を起こす。
Next Action 今日、家庭や職場で**「誰かやってくれないかな…」と思ったことがあれば、それを自分自身の手でやってみてください。** (例:トイレットペーパーの補充、散らかった資料の整頓、最初の一言目の挨拶)
その小さな行動こそが、あなたの人生を「待ちの人生」から「切り拓く人生」へと変える第一歩です。
こうした「主体的であること(第1の習慣)」の具体的な実践法や、心の持ち方についてもっと詳しく知りたい方は、『7つの習慣』を読んでみてください。読むだけで、背中を押してくれるような力強い言葉に出会えます。
