自己啓発

自分の本性に合うものを選ぶ ― エピクテトスが説く「揺るぎない人格」のつくり方

エピクテトスは『語録』の中でこう述べています。

「道理に合う合わないの基準が、人によって違うのは、善悪や損得の基準が人によって違うのと同じこと。だから教育が必要なのであって、そうして得た知識で、何が道理に合い、何が合わないかの先入観を改め、自然の摂理に合うようにするのだ。そのためには、外的な事物の価値を正しくとらえるだけでなく、自分の本性に合うものは何かという点も考慮せよ」

ここで語られているのは、自分の本性に忠実に生きることの大切さです。


自分の考えに閉じこもる危険

人はしばしば、見えない「台本」に従って生きています。
それは家庭で刷り込まれた価値観かもしれないし、社会の常識やメディアの影響かもしれません。

しかし、それを疑いもなく受け入れてしまえば、自分の本性を無視した生き方になりかねません。
その結果、他人にそそのかされ、抱き込まれ、誘惑されて、自分の軸を見失ってしまうのです。


知識が「自分のコンパス」をつくる

エピクテトスが強調するのは、教育と知識の力です。

  • 先入観を検証し直す
  • 外的な価値を正しく評価する
  • 自分の本性に照らして選択する

こうした鍛錬によって、他人に流されない自分のコンパスが生まれます。
これこそが「揺るぎない人格」の基礎です。


自分の信念を知ることが鎧になる

世界は常に、私たちを変えようと働きかけてきます。

  • 有害な人間関係に巻き込まれる
  • 不快な仕事に縛られる
  • うわべだけの友人に消耗させられる

これらはすべて、自分の本性を無視した選択の結果といえるでしょう。
しかし、自分が何を信じ、なぜそれを信じるのかを理解していれば、そうした誘惑や圧力から自分を守れます。

揺るぎない人格は、最強の鎧なのです。


まとめ ― 今こそ「自分の本性」を学ぶとき

エピクテトスの言葉は、今日を生きる私たちにも響きます。

  • 自分の内なる本性に耳を傾ける
  • 外部の価値や常識を吟味する
  • 自分の信念を明確にする

それによって、他人や環境に左右されず、堂々と自分らしく生きられるようになるのです。

👉 あなたは「自分の本性に合うもの」をどれだけ理解していますか?
日々の選択を、その基準で見直してみましょう。

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taka
理学療法士TAKAが自分の臨床成果を少しでも高めるために、リハビリ・運動学・生理学・物理療法について学んだ内容を発信。合わせて趣味の読書や自己啓発等の内容の学びも自己満で発信するためのブログです。