「話が合わない人」は最高の宝物。自分をコピーしたがる人が成功できない理由
「どうして私の言う通りにできないの?」 「あの人の考え方は、間違っている」
職場や家庭で、そんな風に感じたことはありませんか? 私たちは無意識のうちに、「自分の考え = 正解」という枠組みを作り、そこに相手を当てはめようとしてしまいます。自分と同じ考え、同じ行動をする「自分のコピー(クローン)」を求めてしまうのです。
しかし、世界的名著『7つの習慣』の著者コヴィー博士は、その姿勢こそが「内面の不安定さ」の表れであり、人間関係の可能性を殺していると言います。
結論から言うと、「自分と違うこと」こそが、あなたに新しい扉を開いてくれる最大のメリットです。
この記事を読めば、「同じであること」への執着が消え、自分と違う考えを持つ人を「面白くて頼もしいパートナー」として歓迎できるようになります。
「同一」と「一致」は、全く別のもの
多くの人が勘違いしているのが、チームの「団結」の形です。コヴィー博士は、**「同一(Sameness)」と「一致(Unity)」**を明確に区別しています。
同一(同じになること):退屈で、脆い
全員が同じ意見を持ち、同じやり方に染まること。これは「クリエイティブではないし、つまらない」状態です。 小学生でもわかるように例えるなら、**「全部のパズルのピースが、同じ凹凸の形をしている」**ようなものです。そんなピースは、いつまで経っても繋がることはありませんし、大きな絵を完成させることもできません。
一致(補い合って一つになること):最強のチーム
それぞれが違う形(個性)を持ちながら、お互いの凹凸をカチッとはめ込んで「一つの絵」を作ること。 **「違う」からこそ、足りない部分を補い合える。**これこそが、本当の意味での一致であり、シナジー(相乗効果)の本質です。
なぜ、相手を「自分色」に染めてはいけないのか
内面が安定していない(自分に自信がない)人ほど、自分と違う意見を「攻撃」だと感じてしまいます。そのため、防衛反応として相手を自分と同じ考えに改造しようとしてしまいます。
しかし、もしあなたの周りが「あなたのクローン」ばかりになったらどうなるでしょうか?
- あなたがミスをしても、誰も気づけません(同じ盲点を持っているから)。
- あなたが行き詰まったら、チーム全員が行き詰まります(同じ限界を持っているから)。
**自分と同じ見方しかできない人をそばに置くことは、鏡を見ているのと同じです。**新しい情報も、新しいアイデアも、そこからは生まれません。
違いに「価値」を置くための思考法
自分と他者の違いに価値を置くことがシナジーの本質なのである。
この境地に達するためには、パラダイム(ものの見方)の転換が必要です。
「あの人は間違っている」と思う代わりに、**「なるほど、私の知らない何かを、あの人は見ているのかもしれない」**と考えてみてください。
相手が自分と違う意見を言ったときこそ、チャンスです。 「それは面白い。私の見え方とは全然違うね。君には何が見えているのか、もっと詳しく教えてくれないか?」 そう問いかけることができたとき、あなたは自分一人の限界を超えた「第3の案」へとたどり着くことができます。
まとめ・アクションプラン
今回の記事の要点をまとめます。
- 相手を自分のコピーに変えようとすることは、人間関係のメリットを捨てる行為。
- 「同じになる(同一)」はつまらないが、「補い合う(一致)」は創造的で強い。
- 違いを「間違い」ではなく、自分を助けてくれる「価値」として捉え直す。
最後に、今日からできるアクションプランです。
【Next Action】 今日、あなたと正反対の意見を言う人が現れたら、論破しようとするのを10秒だけ我慢してください。 そして、**「あなたの視点から見ると、なぜそう思うのか、もう少し教えて」**と聞いてみましょう。 相手を「自分と同じ形」に削ろうとするのではなく、相手の「ユニークな形」をそのまま受け入れてみる。その瞬間に、あなた一人では作れなかった「新しい正解」が見えてくるはずです。
多様な意見を力に変え、相乗効果を生み出す具体的なステップを学びたい方は、ぜひ『7つの習慣』の「第6の習慣」を深く読み込んでみてください。人間関係が「ストレスの源」から「知恵の宝庫」へと変わるはずです。
