自己啓発

人はなぜ争うのか?ヤコブの手紙4章1節に学ぶ「戦う心」の正体と、争いを手放すヒント

taka

「どうして人は争うのだろう?」
──誰もが一度は感じたことのある問いではないでしょうか。

家族、職場、SNS、国同士の対立。
時代や場所が変わっても、人の争いはなくなりません。
ヤコブの手紙4章1節は、この問いに対して驚くほどシンプルに答えています。

「あなたがたの間に起こる争いや戦いは、あなたがたの内にある欲望から出るものではないか。」

つまり、「争いの原因は人の外ではなく、内側にある」というのです。
では、その“内にある欲望”とは、どのようなものなのでしょうか。


争いの根は「戦いたい」という欲望にある

ヤコブは「人はもともと戦うことへの欲求を持っている」と語ります。
一見すると、「そんなことはない」と思うかもしれません。
でも、日常をよく観察してみると、私たちは小さな争いを無意識に求めていることに気づきます。

たとえば──

  • SNSで「誰が正しいか」を論じたくなる
  • 他人の失敗に優越感を覚える
  • 意見が違う相手に、つい強く言い返してしまう

これらはすべて、「自分の正しさを証明したい」という欲求から生まれています。
私たちの心には、「認められたい」「勝ちたい」「支配したい」という小さな“戦うエネルギー”が宿っているのです。


戦う心の正体:自己防衛本能

心理学的に見ると、人間が争いを起こすのは「恐れ」や「不安」を隠すためでもあります。
人は本能的に、自分を守るために闘争的になります。

  • 「バカにされたくない」
  • 「傷つきたくない」
  • 「負けたら存在を否定された気がする」

これらの感情が心の奥にあると、私たちは反射的に“戦う”という形で自己防衛をしてしまうのです。
つまり、争いのエネルギーの裏には、実は「弱さ」や「寂しさ」が潜んでいます。

ヤコブが指摘する「内にある欲望」は、単なる攻撃性ではなく、恐れから生まれる戦いの欲望なのです。


「戦いたくなる心」を観察する

争いを手放す第一歩は、自分の中の“戦う衝動”を見つめることです。
怒りや苛立ちを感じたとき、「なぜ私は今、戦いたくなっているのか?」と一度立ち止まってみる。

もしかすると、そこには「認めてもらえない不安」や「自分を守りたい気持ち」が隠れているかもしれません。
そう気づくだけで、心は少しずつ穏やかになります。

争いをやめるとは、相手を変えることではなく、自分の中の戦う欲求を静めることなのです。


争わない強さとは何か

「争わない」というと、弱く見えるかもしれません。
しかし、本当の強さとは「反応しない勇気」を持つことです。

相手の言葉にすぐ反発せず、一歩引いて見守る。
感情をぶつける前に、「自分は本当に何を求めているのか」を考える。

これができる人は、他者に振り回されず、自分の内側から平和をつくり出せる人です。
ヤコブの手紙が教える「争いの原因を自分の内に見る」という視点は、まさにこの内的平和への道を示しています。


現代社会における“戦う心”

現代のSNS社会では、常に誰かが誰かを批判しています。
自分の意見を通すことが「正義」のように見える時代。
けれど、心の奥を覗いてみれば、「正しさ」よりも「勝ちたい」という欲望が働いていることも多いのです。

もし世界が少しでも平和になるとしたら、それは「戦わないことを選ぶ人」が増えるときです。
それは逃げることではなく、「争いの欲望」を超える成熟した選択です。


まとめ:争いの根を見つめることで、心は静まる

ヤコブの手紙4章1節は、私たちに静かな問いを投げかけます。
「あなたがたの争いは、あなたがたの内にある欲望から出ているのではないか。」

人は誰しも、戦いたくなる心を持っています。
でも、その存在を否定するのではなく、「ああ、自分の中にこういう欲望があるんだ」と受け入れることで、争いは静まっていきます。

争いのない世界は、他人を変えることからではなく、自分の内にある“戦う心”を理解することから始まるのです。

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ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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