フランクリンの「13の徳」に学ぶ:一度にすべてを変えようとしない、習慣化の極意
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Taka Knowledge Output
私たちは日常の中で、つい「考えなくてもいいこと」について思い悩んでしまいます。
同僚や友人が陰で何か言っているのではないか、過去に自分がミスをしていないか、落とし物をしたかもしれない…。こうした思考は不安や苛立ちを生み、心を消耗させます。
古代ローマの哲学者マルクス・アウレリウスは『自省録』でこう述べています。
ある物事について、何も意見をもたず、心を悩ませないことは可能だ。物事自体がわれわれの判断を形成するわけではないからである。
つまり、私たちの心を乱しているのは「出来事そのもの」ではなく、「それに対する自分の判断」なのです。
少し面白い訓練があります。
このように考えてみると、不安や怒りの多くは「知らなければ存在しないはずのもの」だと気づきます。
現代社会は情報であふれています。SNS、ニュース、職場の噂話…。
つい「自分の意見を持たなければならない」と感じてしまいますが、必ずしもそうではありません。
むしろ「何も意見を持たない」と決めることで、心は驚くほど軽くなります。
私たちは常に何かを「判断しなければならない」と思い込んでいます。
しかし、マルクス・アウレリウスの言葉が示すように、判断しない自由を持つことこそ、心の平穏を保つ大切な方法なのです。
不必要な情報や無駄な意見に心を消耗させるよりも、「知らんぷりを決め込む」方がずっと賢明です。
次に苛立つことがあったら、こう問いかけてみましょう。
「もしこれを知らなかったら、どう思うだろう?」
そうすれば、驚くほど心が軽くなり、余計な悩みから自由になれるはずです。