政治・経済

過去最高「国の借金」に隠された真実

taka

毎年繰り返される「国の借金」の誤解

毎年この時期になると、財務省は「国の借金が過去最高を更新した」と発表する。 耳にタコができるほど聞かされたニュースだが、この言葉には大きな誤解が潜んでいる。 結論から言えば、国債の発行は単なる「通貨発行」である。 政府が国債を発行し、財政支出を行うことで、初めて民間の銀行預金、つまり私たちの資産が増える。 会計学の複式簿記に基づけば、「政府の赤字は民間の黒字」となるのは揺るぎない事実である。

増えたお金はどこへ消えたのか

「それなら、なぜ私の手元にはお金がないのか」と疑問に思うかもしれない。 財務省の発表を裏返せば、国民1人あたり約1000万円以上の資産が新たに生まれている計算になる。 しかし現実は、完全な格差社会である。 一部の富裕層が資産を増やす一方で、一般層の約40%は貯蓄ゼロ世帯となっている。 その大きな原因は、行き過ぎた株主資本主義と、富裕層に有利な税制にある。 国債発行によって生み出されたお金は、株主配当や一部の富裕層に吸収され、一般国民の元まで降りてきていないのである。

格差を是正する2つの処方箋

この歪な構造を解決するには、大きく分けて2つの方法があると考えている。 一つ目は、会社法などを改正し、株主への過度な利益還元を規制することだ。 これには新たな財源は一切必要なく、実行すれば多くの国民の手取りを増やすことにつながる。 二つ目は、消費税や社会保険料の負担を減らすことである。 日本の企業全体の99%を占める中小企業にとって、これらの負担減は人件費に回す余力となり、直接的な賃上げ効果を生み出す。

事実を基に未来の政策を

大企業や富裕層が優遇される現在の仕組みを維持するのか、それとも多くの国民のための税制へと転換するのか。 国債発行は「将来世代へのツケ」ではなく、「現在の通貨発行」でしかない。 この事実を国民全員が認識し、国会議員が正しい知識に基づいた政策議論を行うことが、今の日本には不可欠である。 まずは事実を知ることから、私たちの生活を豊かにする第一歩が始まるといえる。

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ABOUT ME
TAKA
TAKA
理学療法士/ビール
理学療法士として臨床に携わりながら、リハビリ・運動学・生理学を中心に学びを整理し発信しています。心理学や自己啓発、読書からの気づきも取り入れ、専門職だけでなく一般の方にも役立つ知識を届けることを目指しています。
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